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職員さん

介護福祉士試験は、看護師とは比較にならぬほど簡単である。

【介護福祉士の国家試験は、国家試験の中では、日本一ラクだと言う者もいる。さてさて。  もろみ五郎】

職員A「妙だな、表題も、五郎氏の言葉も」

職員B「読者の反感を買いそうだから、遠慮がちに言ってるんでしょ」

職員A「誰も読まないサイトなんだから、思い切って言えばいいのになあ。まあ、いいだろう。さて、私たちが介護福祉士試験に合格したのは、4年前の2021年だったな」

職員B「そうでしたねえ。横浜の、何だっけな、コンクリート打ちっ放しの殺風景な建物の中でしたね」

職員A「日本一簡単かどうかは何とも言えないがね、ただ、試験問題は確かにやさしかったな」

職員B「まあ、はっきり言えば、常識問題も多かったですからねえ。受験資格は実務経験3年以上、実務者研修まで終了していること、この二点でしょ。だから、日々まじめに業務をこなしている人なら、日頃の現場知識である程度答えられるんですよね」

職員A「そうなんだな。実際、私の職場には、受験対策なんて一切せずに合格した者が数名いる」

職員B「いますよねえ、そういう人。ぼくらは試験対策講座に出ましたからねえ、何だか気分悪かったですよね」

職員A「まあ、要領よくやる輩は、いつ、どんな場所にもいるものだからな。ところがだな、こともあろうに、こんなに簡単な介護福祉士試験を、単元ごとの分割受験を認めるだのなんのという案が出てるらしい」

職員B「分割って、要するに、税理士試験みたいに、少しずつ合格をためていけるやり方ですよね。ただでさえ、意識の低い介護士が多いというのに、さらに甘くしようってんですから、おかしな話ですよねえ」

職員A「狂気の沙汰だな、まさに。そうまでして頭数を確保しても、質の悪い職員が増えるだけなのになあ」

職員B「まあ、厚労省の役人なんて、数合わせしてりゃそれでいいんでしょ」

職員A「嘆かわしいことだなあ。国家の将来なんて、誰も真剣に考えてないんだな」

もろみ五郎「その通り。我が国は人口減少が続き、いずれは数千万程度の規模まで縮小されるのがわかっている。これはつまり、国民一人ひとりの役割が、今まで以上に重くなるということなのだ。<個>が力をつけねばならぬ時代だ」

職員B「数合わせじゃなく、一人ひとりの水準を引き上げなきゃいけませんよねえ」

職員A「そうだよな。まず頭数確保して、それから個人を伸ばしてゆこうってんじゃダメなんだよ。ほら、よく新聞の三面記事に載るだろう、『自称介護福祉士』の犯罪が」

職員B「ありますよねえ。つい最近も、女性利用者に猥褻なことをして逮捕されたのがいましたしね」

もろみ五郎「実に嘆かわしい現実である。簡単な書類審査と顔見せだけで採用するから、そんな夾雑物が混ざってくるのだ。まあ、施設経営の問題でもあるから、単純に言い切ってしまうことはできぬが」

職員A「それにしても、介護士の職業意識、もっと高めなきゃいけませんよね。国家的な問題だと思うんですが」

もろみ五郎「いかにも」

(了)

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