ハゲ=カッコ悪い? 松山千春を例に考えてみた。

【昨日4月5日はフォークシンガー加川良の命日であった。加川を敬愛してやまない松山千春が思い出を語った記事が、松山の画像と共にネットニュースに出ている。加川の名曲の数々はyoutube等でお聴きいただくとして、ここでは主に、松山千春のスキンヘッドを例に<禿げ頭>について考えてみたい。毛髪が抜けてゆくのはわれらの宿命ともいえることだが、古来、それに抗う人々が後を絶たぬ事実からもわかる通り、 ハゲ=カッコ悪い と思われてきた。極めて主観的な問題が、あたかもおおやけの共通認識であるかの如く語られてきたわけだ。さてさて。byもろみ五郎】

 

 

松山千春がスキンヘッドにしたのはなぜか。

初老男A「松山千春が黒髪をバッサリおとしたのは1992年、彼が37歳のときだった。この理由については、あっちこっちに書かれているからご存じの方も多いと思うが、自律神経失調症がきっかけだったらしい。それで、(すっきりしたくなった)という思いも手伝って、今の坊主頭にしたわけだ」

初老男B「1992年といえばもう三十数年前ですからねえ、今の若い方たちは、スキンヘッドの千春さんしか知らないでしょうね」

初老男A「まったくだな。しかし、どこのサイトを覗いてみても、坊主頭の真の理由は書かれていない。病気だけなのか、それとも薄毛を隠す意図もあったのか。ここまで深いわけはわからんのだな」

初老男B「まあ、それは個人の事情によることですからねえ。いくら有名人とはいえ、そこまで詮索するのはどうかと思いますがね」

初老男A「そうだよな。彼の場合、長髪で出てきて、短髪に変え、そして坊主になった。段階的に変化してきたんだな。これを思えば、坊主にしたのは何らかの意図というか、もっと言えば信念に基づいた決断だったかもしれん。歌手というのは顔をアップで写されるのが宿命だからな、髪を気にするミュージシャンは多い。ちょっと古いが、かつてエルトン・ジョンの植毛手術がずいぶん話題になったものだ。結局うまくいかなかったらしいが」

初老男B「エルトン=植毛 と連想するくらい報道されてましたよねえ。まあ、彼はしたたかな人物ですから、そういった後ろ向きな情報すら宣伝に利用したのかもしれませんがね」

初老男A「まあそういうわけだから、松山千春が坊主にした真の理由は不明だ。ご本人と親しい方は直接聞いてみるのがよかろう。ここで一区切りとするにあたって、彼が頭を丸めたのは、少なくとも見栄えを気にしてのことではなかったとだけは言っておきたいんだな」

初老男B「そうですよねえ。彼の端正な顔立ちからすれば、長髪のほうが似合いますからね。心境が大きく変化した、と考えるしかないでしょうね」

松山千春のスキンヘッドが話題になる理由、その根底にあるものは。

初老男A「<ハゲ 有名人>で検索すると、上位にはこんな記事が出てくる。

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…1ページめに出てくるのはざっとこんなところだ。これらのうち、執筆者が理美容と関わっているのは6つある。つまり、毛髪不安を商売にしている業者の手で書かれたんだな。現代では珍しくもない誘導型記事だ」

初老男B「広告収入に依存している以上は当然とも言えるんですが、それにしても露骨ですよねえ、執筆の意図が。『ハゲてもかっこいい』というのは、要するに『一般的に見れば、ハゲ=カッコ悪いんだよ』と言ってるのと同じですからね」

初老男A「そうなんだよな。何の手も施さずに『カッコ悪い』を『かっこいい』まで180度裏返すには、素のままで見栄えのいい人物を例に挙げるしかない。そうしたあとに、そんなにかっこいい人はごく例外なのであって、われら一般人は治療したほうがいいんだ、という認識に誘導するわけだ」

もろみ五郎「いかにも。当サイトがもの申したいのは、まさにその一点に対してである」

初老男B「そうなんですよねえ。<治療>という言葉自体が、薄毛や抜け毛を異常なものという認識を広めてますよね。毛が弱っていくのは普通の老化現象なんだから、それをどうにかしたいと思うか思わないか、あくまで個人的な問題ですからね」

初老男A「そうなんだよな。松山千春はそれを問題にしていないんだな、きっと。彼の現在の写真を見てみると、白髪交じりの髭、色眼鏡、そして坊主頭と、決してかっこいいとは言えない容貌だ。少なくとも、長髪時代と比較して今のほうがかっこいいと感じる人は少ないだろう。でもそれは外見だけの話なんだな。若い頃と比べれば確かに老けてはいるが、そんなのは当たり前であって、歌手・松山千春の価値をさげるものではない。歌は相変わらずうまいし、曲作りも実に冴えている。ただ容貌が変わっただけなんだ」

初老男B「千春さんって、何やっても堂々としてるでしょ。何よりそこがいちばんかっこいいとぼくは思うんです。要はですね、自信ですよね、自信。何がどうあろうとも、自分はいつまでも自分であるっていう、確固たる姿勢が見られるんですね。彼を見てると、自分に自信があれば容貌なんて二の次だな、って感じるんですよね」

初老男A「まったく同感だな。ただし、身だしなみは大事だからな、清潔感を保つ工夫は必要だと思うが、松山千春氏の場合、そういった諸々も含めて、すべてが見る者の許容範囲におさまってしまうような何かがあるんだな。それがまさに、松山千春が松山千春たる所以ってことかな」

初老男B「何がどうあろうと、自分に自信を持つこと、これですよ」

 

まとめ

初老男A「まとめてみると、以下の通りだ。

  1. 松山千春が頭を丸めた真の理由は不明。だが、それがどうあろうとも、彼は常に威風堂々たる人物である。その理由は自分に自信があるという、この一点に尽きよう。
  2. それでも髪を何とかしたいと思うならば、自分で専門家を探すしかない。注意しなければならないのは、 <健康不安=金儲けのタネ> と思っている悪徳商人がいることだ。そういうのにひっかからないよう、正しい情報を得るようにしたいものだ。

…まあ、こんなところかな」

もろみ五郎「いかにも。髪の悩みは古来われら人間につきものであった。だからネット上にはそれに関する情報が溢れかえっている。理美容やファッションのプロフェッショナルに当たればいいが、上記の如く悪質なる輩につかまってしまえば悲劇だ。口コミなども丹念に調べ、正しい道をゆくよう心がけてほしいものである」

(了)

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